Amazonに個人で出品する方法を解説!手数料や注意点についても紹介

「Amazonに個人で出品してみたいけど、やり方がわからない…」
「手数料はどれくらいかかるの?」
「初心者でも簡単に始められるの?」

個人レベルでAmazonに商品を出品できないのか、気になる人は多いでしょう。前提として、Amazonは法人に限らず、個人の利用者であっても出品できます。

しかし、初めての人にとっては手続きの流れや必要な準備がわからず、なかなか一歩踏み出せない人もいるかもしれません。

本記事では、3,000名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下のテーマについて解説します。

本記事でわかること
  • Amazonに個人出品するための手順と必要なもの
  • 知っておくべき各種手数料の仕組み
  • 初心者が陥りやすい注意点

わかりやすい画像も添えて説明しているため、Amazonで出品したことがない人は、ぜひ参考にしてみてください。

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個人でAmazonに出品するためにアカウントを作成する方法

Amazonでの個人出品を始めるには、まずセラーアカウントの作成が必要です。ここでは、アカウント作成のためのステップを5つ紹介します。

  1. 必要なものを揃える
  2. アカウント開設ページにアクセスする
  3. アカウント情報を入力する
  4. ストア名を入力する
  5. 本人確認書類をアップロードする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 必要なものを揃える

まず、Amazonセラーアカウントの開設に必要なものを揃えます。アカウント開設前に揃えておくべきものは、以下のとおりです。

  1. ビジネス用のEメールアドレス
  2. 電話番号
  3. 行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(パスポートまたは運転免許証)
  4. クレジットカード
  5. 銀行口座番号
  6. 銀行通帳またはクレジットカードの支払い明細書

身分証明書で有効なのはパスポートか運転免許証の2種類で、マイナンバーカードは認められていませんクレジットカードは必須で、VISAかMastercardを用意します。

かず
かず

JCBでは登録できないことを押さえておきましょう。

なお、クレジットカードを登録すると有効であることを確認するために、1円だけ引かれます。そのため、利用可能な枠があることは事前に確認してください。

銀行通帳は写真で問題ありませんが、クレジットカードの支払明細書はPDF形式に限られます。用意しやすいほうを選びましょう。

2. アカウント開設ページにアクセスする

必要なものが準備できたら、アカウント開設に移ります。Amazonセラーセントラルにアクセスして「さっそく始める」をクリックします。

小規模出品から始めたい方は、この画面を下にスクロールして「小口出品に登録する」のボタンから、アカウント開設ページに入りましょう。

次に「Amazonアカウントを作成」を選択し、名前やメールアドレス・パスワードを入力して「次へ」をクリックします。

登録したメールアドレスに認証コードが届くので、そのコードを以下の画面に入力しましょう。

3. アカウント情報を入力する

次に、アカウントに登録するための詳細な情報を入力します。まず、以下の画面に事務所の所在地職業氏名を入力してください。

次のページで、出品者情報を入力しましょう。

このページで身分証明書(パスポートまたは運転免許証)を選択します。次に、クレジットカード情報を入力しましょう。

4. ストア名を入力する

ここまで進めたら、ストア名を決めます。ストア名は、基本的に自由に決められます。

取り扱っている商品が明確な場合は、そのジャンルに関連する名称を含めると良いでしょう。

かず
かず

どのような商品を取り扱っているのか、購入者がわかりやすくなるので、ストアのサイトへアクセスしてもらいやすくなります!

画面下半分にある選択肢は、以下のように設定します。

  • 「すべての商品にUPC/EAN/JANコードはついていますか?」→はい
  • 「Amazonで出品を希望する商品のメーカーまたはブランド保有者ですか?」→いいえ

ここまで設定が完了したら「次へ」をクリックしましょう。

5. 本人確認書類をアップロードする

最後に、本人確認書類を提出します。

身分証明書の欄には、運転免許証またはパスポートの表と裏を撮影した画像をアップロードします。その他の書類には、銀行口座の取引明細書またはクレジットカードの支払い明細書をアップロードしましょう。

以上で、申請は完了です。

かず
かず

審査が完了するまで、3営業日ほど待機します。

Amazonに個人で商品を出品する方法

商品の出品方法を理解するには、以下3つの手順を押さえることが重要です。

  1. 商品を読み込む
  2. 利益を確認する
  3. 商品を登録する

各手順について、詳しく説明します。

1. 商品を読み込む

出品するには、商品を読み込む必要があります。まず、Amazonセラーのアプリを開き「商品登録」をタップしましょう。

JANコードを入力してもよいですが、カメラでバーコードを読み込むほうが楽です。

読み込みが成功すると、商品の詳細が画面に表示されます。

2. 利益を確認する

商品を出品する前に、どれくらいの利益が出るのかを確認しましょう。まず、表示された商品をタップします。

次に、純利益が表示されている欄をタップしてください。

遷移先の画面で、Amazonで商品が売れるとどれくらい利益が出るのかを確認できます。

また「出品者から出荷」をタップすると、Amazonからではなく出品者が出荷した場合の利益も確認可能です。

自己発送について詳しく知りたい人は「Amazonの自己発送とは?メリットやデメリット・送料を抑えるやり方も紹介!」の記事を参考にしてみてください。

Amazonの自己発送とは?メリットやデメリット・送料を抑えるやり方も紹介!

3. 商品を登録する

最後に、商品を登録すれば出品作業は完了します。

画面下の「出品」をタップしましょう。次に、コンディションや販売価格・出品者SKUを入力します。

出品者SKUは、自分が商品を管理するためのコードのようなもので、好きなように設定できます。仕入れ店舗や定価など自分がわかりやすい番号を入力するとよいでしょう。

空欄にするとランダムなコードが割り当てられ、管理しにくくなります。

最後に、Amazonで発送するのか自己発送にするのかを決めましょう。

ここまで設定し終えたら、画面下部の「次へ」をタップします。確認画面に遷移したら「今すぐ出品」をタップすると、出品が完了します。

かず
かず

なお、在庫管理画面にはすぐには反映されないものの、少し待てば反映されるので心配は不要です。

ここでは、スマホアプリでの出品方法を紹介しましたが、パソコンでも基本的な流れは同様です。

Amazonに個人出品する際に押さえておくべき手数料

手数料の仕組みを理解することは、個人出品を成功させるうえで重要です。ここでは、重要なポイントを4つ紹介します。

  1. 基本手数料
  2. 販売手数料
  3. 発送代行手数料
  4. 在庫保管手数料

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 基本手数料

Amazonで個人出品する際は、複数の手数料がかかることを理解しておく必要があります。Amazonには大口出品と小口出品の2つがあり、それぞれの概要と基本手数料は以下のとおりです。

概要小口出品大口出品
料金1商品あたり100円月額4,900円
向いている人• 毎月49点まで商品を販売する
• 販売する商品が決まっていない
• 広告を出したり、詳細な出品用ツールを使用したりする予定はない
• 毎月49点以上商品を販売する
• 商品の広告を出したい
• 検索結果の上位や商品詳細ページに商品が掲載されるようにしたい
• APIやレポートなど、詳細な出品用ツールを使用したい
• 制限が課せられるカテゴリーの商品を販売したい
参考:出品にかかる費用|Amazon

基本手数料は、商品が売れたかどうかに関係なく返金されないため、出品数が多い場合は大きな支出となります。さらに商品が売れた場合、販売価格の8〜15%が販売手数料として徴収されます。

出品する際は手数料を事前に計算し、利益が出る価格設定をすることが大切です。

2. 販売手数料

Amazonの販売手数料は、商品カテゴリーによって8〜15%の料金が発生します。販売手数料は商品が売れた際に自動的に差し引かれるもので、出品者が直接支払う必要はありません。

具体的なジャンル別の販売手数料は、以下のとおりです。

カテゴリ販売手数料の割合
メディア(本・DVDなど)15%
パソコン・周辺機器1点あたりの売上の合計が750円以下:5%
1点あたりの売上の合計が750円超:8%
家電アクセサリ1点あたりの売上の合計が750円以下:5%
1点あたりの売上の合計が750円超:10%
参考:出品にかかる費用|Amazon(一部抜粋)

利益率の低い商品を扱う場合は、この手数料率を事前に確認しておくことが重要です。販売手数料はビジネスの収益性に直結するため、出品前に必ず計算して利益を予測しておくべきでしょう。

3. 発送代行手数料

発送代行手数料は、Amazonが商品の保管・梱包・発送を代行するFBAサービスを利用する際に発生する費用です。FBAを利用するとAmazonプライム対象商品となり、自分で発送作業をする必要がなくなります。

サイズ別の発送代行手数料は、以下のとおりです。

サイズ区分発送代行手数料(1,000円を超える商品)
小型288円
標準318円
大型589円
特大型2,755円
参考:出品にかかる費用|Amazon(一部抜粋)

大型で重い商品になると1,000円を超える場合もあるため、事前に商品ごとの手数料シミュレーションを行うことが重要です。発送代行手数料を理解すれば、FBAを利用するか自分で発送するかを戦略的に選べるでしょう。

4. 在庫保管手数料

FBAを利用する場合、Amazonの倉庫に商品を保管する期間に応じて在庫保管手数料が発生します。具体的な在庫保管手数料は、以下のとおりです。

小型/標準大型/特大型
1~9月5.676円3.278円
10~12月10.087円6.984円
上記の金額に「([商品サイズ(cm3)] )÷(10cm x 10cm x 10cm)
x [保管日数] / [当月の日数]」の金額を乗じます
参考:出品にかかる費用|Amazon(一部抜粋)

上記の数字に、商品サイズと当月の保管日数の割合を掛けた数字を掛け合わせると、1日あたりの保管手数料を算出できます。

実際の計算例は、以下のとおりです。

長期間売れない商品は手数料が加算され続けるため、定期的な在庫確認が重要です。サイズの大きい商品重量のある商品は、手数料も高額になりやすくなります。

季節商品は、販売シーズン直前に入庫させることで無駄な保管料を抑えられます。

かず
かず

在庫回転率を高め、必要最小限の在庫量を維持することが利益を確保するポイントです。

Amazonに個人出品する際の注意点

個人出品を成功させるためには、以下3つの要素が欠かせません。

  1. 出品プランは慎重に決める
  2. Amazonには出品禁止商品がある
  3. 出品制限がかけられることがある

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 出品プランは慎重に決める

Amazonで個人出品を始める際、まず出品プランを「小口出品」と「大口出品」のいずれかから選択します。選択するプランによって手数料が大きく変動する場合があるため、適切に選ぶことが重要です。

個人プランは初心者や少量出品者向きのプランで、月額料金が不要で商品が売れたときのみ手数料がかかります。一方の大口プランは月額4,900円の固定費がかかるものの、1点あたりの出品手数料が不要になります。

目安として、月に49点以上売れる見込みがあれば、大口プランのほうがコストが割安になるでしょう。

また、大口出品プランでは大量出品在庫管理ツールなどの便利な機能が使えます。はじめは個人プランで様子を見て、販売数が増えてきたら大口プランへの切り替えを検討するとよいでしょう。

2. Amazonには出品禁止商品がある

Amazonでは、多くの商品カテゴリーで出品が禁止されている商品が存在します。具体的な出品禁止商品は、以下のとおりです。

以下の商品は、FBAで出荷することはできません。

・室温で保管できない商品
・動植物
・危険物および化学製品火薬取締法、毒物および劇物取締法にて規制されている商品
・輸送が禁止されている商品

引用:FBA禁止商品|Amazon 一部抜粋

禁止商品を知らずに出品すると、アカウント停止などの厳しいペナルティを受ける恐れがあります。

さらに、一部のブランド品はメーカーとの契約により出品制限がかけられていることもあります。出品前には、必ずAmazonの禁止商品リストを確認することが重要です。

かず
かず

とくに初心者は、家電や書籍など比較的規制の少ないカテゴリーから始めるとトラブルを避けやすくなるでしょう。

禁止商品を把握することは、個人出品者としての基本中の基本です。

3. 出品制限がかけられることがある

Amazonでは、特定のカテゴリーや商品に出品制限が設けられていることがあります。例えば、化粧品やおもちゃ・家電製品などのカテゴリーは出品制限の対象となっています。

制限を解除するには、販売実績や専門知識の証明が求められるケースが一般的です。制限のあるカテゴリーでも、実績を積み重ねることで後から申請が通りやすくなります

新規出品者は、最初に制限のないカテゴリーから始めることで、スムーズに販売活動を始められるでしょう。

Amazonに個人で商品を出品するなら小口出品から始めてみよう

Amazonでの個人出品は、少ない初期投資で始められるビジネスです。

初心者の人がAmazonで出品するのであれば、月額料金不要で商品が売れたときだけ手数料がかかる「小口出品」がおすすめです。必要な準備をしっかり整え、手数料や禁止商品について理解しておけば、リスクを最小限に抑えられます

まずは、家電や書籍など規制の少ないカテゴリーから始めて実績を積み、徐々に販売品目を拡大していくと良いでしょう。Amazon出品の経験を積みながら、将来的に大口出品へステップアップすることも視野に入れてみてください。

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木村ゆうこ
木村ゆうこ

物販ONE講師の木村ゆうこです!

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