eBayで送料が高くなる理由と、適正な送料を設定する方法|設定のしかたも解説!

「eBayの輸出でかかる送料が高い!」
「適正な価格設定ができてるか心配…。」
「適正な送料を設定して儲けも出したい!」

eBayで海外輸出を始めたものの、「思った以上に送料が高く利益を出すのが難しい…。」と悩んでいる人は多いでしょう。

eBayせどりで儲けるためには送料の負担を少しでも減らす工夫が必要です。

そこで本記事では、2,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE®かずが以下の内容について徹底的に解説します。

この記事でわかること
  • ebayの送料が高くなる理由
  • ebayの送料を上手く節約して販売につなげるコツ
  • eBayの送料の設定の流れ

海外発送の料金の仕組みから、継続的に送料を抑えて運用する方法まで網羅的に解説しています。ぜひ最後までお読みください!

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ebayの送料が高くなる理由6選

eBayの送料が高くなる理由は、次の6つが挙げられます。

  1. 荷物が大きいか重い
  2. 距離が遠い
  3. 航空便を利用している
  4. 発送先によっては関税がかかる
  5. 補償が付いている
  6. 返品時の送料はセラーの負担

理由を把握しないことには、送料を抑えることはできません。ひとつずつ見ていきましょう。

1. 荷物が大きいか重い

eBayの送料は荷物の大きさと重さによって変動します。サイズが大きく重い荷物は、送料が高くなります。

荷物はできるだけ小さくなるように、商品のサイズに合った梱包材を使いましょう。軽くて小さいものなら小形包装物(EMS)で発送することで、安く済ませられます。

2. 距離が遠い

eBayの送料は、送り先の居住地が遠方であるほど高くなります。実際に送料は、以下の内訳によって決められます。

送料にかかるコスト
  • 人件費
  • 遠隔地手数料
  • 燃油サーチャージ

一例として1kgの商品を送る場合に、発送先がアメリカと台湾それぞれの送料を比較してみました。

地域1kgの荷物を送る際の送料の例
台湾2,200円
アメリカ5,300円

参考:料金表(EMS:取り扱い国すべて)

発送先によって金額の差が大きく異なるため、送料をしっかり計算して料金設定をしていなければ赤字になってしまいます。

3. 航空便を利用している

eBayの輸出では、主に航空便が使われます。船便は航空便と比べて安価ですが、相手の元へ荷物が届くまでに1~3ヶ月ほどかかるため、利用者は多くありません。

一方で、同じ航空便であってもいくつか種類があり、それぞれ料金が異なります。よく利用されている航空便の種類と内容を以下にまとめてみました。

航空便の種類内容
EMS
(国際郵便)
・30kgまでの荷物を3〜5日で送れる
・他の発送会社よりも高い金額
・集荷サービスがない
・実重量計算
FedEx
(国際宅配便クーリエ)
・最速
・世界最大手の民間発送会社
・実重量と容積重量で比較して重い方で料金がきまる
・契約次第で送料を安くできるIP,IE,割引契約など
・月の送料で10万円以上を毎月利用が必要
・世界最大手という安心感・他の発送会社より送料も安い
DHL
(国際宅配便クーリエ)
・内容はFedExにほぼ同じ
・オーストラリアの送料が安い
・梱包資材を無料で提供。
・重量が大きくなるとFedExやeLogiよりも送料が高くなる
eLogi・ebayを利用している人なら全員が使えるサービス
・注文情報からラベル発行まで、すべてサイト内で行える
・eBayがFedExと契約してる
・FedExと直接契約するより割高
CPaSS・集荷依頼から出荷ラベルの発行まで配送手続きを一元管理
・eBay専用の配送サービス
・FedEx,DHL,日本郵便,elogiより若干CPaSSの方が安い

迷ったときはeBayがFedExと契約しているeLogi利用するとよいでしょう。ただし、他の種類に比べると少し割高なので、慣れてきたら直接契約に切り替えることをおすすめします。

また、航空便は繁忙期には特別運賃が加算されたり燃油チャージが上昇したりすることがあるため、都度チェックしておきましょう。変更があった場合は価格を設定し直すか、繁忙期前に余裕を持って発送できるように調整しましょう。

4. 発送先によっては関税がかかる

関税とは、他の国から輸出・輸入する際の手数料として支払う料金のことを言います

eBayでは原則として、関税は購入者が負担することになります。そのため、顧客が負担する総コストを増加させ、結果として購入をためらわせることが考えられます。

後からトラブルになることを避けるために、商品説明文で関税の支払い義務がある旨を明確に記載しておきましょう。

5. 補償が付いている

配送方法を決める際は、補償付きのプランを選びましょう。割高にはなるものの、破損や未着などのトラブル時の保証などは必要経費と割り切る必要があります。

主な航空便の補償内容を、以下の表にまとめてみました。

サービス遅延補償傷害補償追跡機能
FedEx
(国際宅配便クーリエ)
あり(一部条件つき)ありあり
DHL
(国際宅配便クーリエ)
条件付きでありありあり
EMS
(国際郵便)
なしあり(制限付)あり

顧客の商品はもちろん自身の安全も守ってくれる保証には必ず加入し、安全な取引を行いましょう。

6. 返品時の送料はセラーの負担になる

返品時の送料は、基本的にセラーの負担になります。

対策のひとつとして「返品不可」に設定をしておき、できるだけ返品を受け付けないようにするとよいでしょう。しかし、返品の理由が「商品が説明の内容が違う」である場合は、返品に応じなければクレームへとつながりかねません。

返品対応を未然に防ぐために、最初に発送する時点で商品を厳重に梱包しておくことが大切です。

日本から発送する送料よりもアメリカから日本に発送する送料のほうが高いため、セラー負担の返品対応は大きなマイナスになってしまいます。

ebayの送料を上手く節約して販売につなげるコツ6選

eBayは海外へ輸出する都合上、どうしても送料が高くなってしまいます。そのため、少しでも利益率を高めるために送料を抑える施策を取り入れることが大切です。

eBayの送料を下げるコツを7つ紹介します。

  1. 配送方法を使い分ける
  2. 適正サイズの梱包材を使う
  3. 国際郵便の送料を節約する
  4. 発送代行業者を利用する
  5. 送料はアメリカを中心に考え、商品価格に含めて表示する
  6. まとめて購入を促し割引する

一つひとつの節約できる金額は小さくても、積み重ねれば大きな差になるため、ぜひ取り入れてみましょう。

1. 配送方法を使い分ける

配送業者によって送料の設定方法は異なるため、使い分けることで節約できる可能性があります。配送方法を決める際に重要な要素はサイズや重さ、配送日数などです。

配送業者サイズ・重さ配送日数
EMS
(国際郵便)
実重量計算3~7営業日
FedEx
(国際宅配便クーリエ)
実重量と容積重量で比較して重い方で料金がきまる1~3営業日(Priority)
2~5営業日(Economy)
DHL
(国際宅配便クーリエ)
重量が大きくなるとFedExやeLogiよりも送料が高くなる1~4営業日

参考:国際郵便物の差出可否早見表

配送サービスごとに対応している国は異なります。そのため、設定前に発送しようと思っている国で利用できるかチェックし、サイズに合った1番安い配送方法を選択しましょう。

2. 適正サイズの梱包材を使う

梱包時には、商品サイズに合った梱包材を使いましょう。品物よりも箱が大きすぎると送料が高くなります。

実際にクーリエ便では、送料は実際の重さと容積重量を比較して重いほうの数値を元に計算されます。

容積重量とは、実際の重量を計算で予想した重さのことです。
計算式は、荷物の長さ× 幅× 高さを定数で割ったもの。
【例】長さ50cm × 幅40cm × 高さ30cm➗5000(5000はFedExで使用される定数)=12kg
実際の重量が10kgだとしたら大きい方の12kgが採用され、料金が決まります。

また、商品サイズに合った箱で梱包することで配送中に商品が動かなくなるため、破損リスクも下がります。必要があれば、ボックスカットをしてサイズを調節しましょう。

配送業者によっては自社で梱包材を提供しているため、必要に応じて利用するのも良いでしょう。実際にFedExでは、以下のような専用の梱包材を提供してくれます。

3. 国際郵便の送料を節約する

国際郵便物の料金は、切手での支払いが可能です。切手をオークションサイトや金券ショップ、キャンペーン利用などで安く入手すれば、実質的な負担を安く抑えられます。

商品ひとつあたりで節約できる金額は少額ですが、発送する全商品で見ると大きな額になります。

4. 発送代行業者を利用する

eBayでのビジネスが少し軌道に乗ったら、発送代行業者へ依頼して発送業務を手放しましょう。発送代行業者の仕事内容は、以下のとおりです。

発送代行業者の仕事内容
  • 売れた商品を検品
  • 梱包
  • 発送ラベルを貼る
  • 集荷に渡す

代行業者は高品質な資材を使って、丁寧に梱包をしてくれます。コストはかかるものの、イチから教育する必要が無いので、すぐに発送作業全般を任せられるのは大きなメリットと言えます。

また、空いた時間をリサーチなどの別作業に使うと利益を増やせるようになる点も、大きなメリットです。eBay輸出で使える発送代行業者については「eBay輸出のおすすめ発送代行業者5選!業者の選び方や料金について解説」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

eBay輸出のおすすめ発送代行業者5選!業者の選び方や料金について解説

5. 送料はアメリカを中心に考え、商品価格に含めて表示する

eBay輸出の送料は基本的に、アメリカを中心に設定します。

アメリカと比較して同程度または安い地域の場合は送料無料にし、反対に、送料が大幅に高い場合は追加送料を取るか発送除外国にしましょう。

なお、送料はあらかじめ商品価格に含めておきます。

バイヤーにとっては、商品を購入する総額が分かりやすいほうが購買意欲につながります。一方のセラーにとっても料金体系が簡素化し、送料計算のミスが減るメリットが期待できるでしょう。

6. まとめて購入を促し割引する

商品を同一バイヤーに複数購入してもらえれば、別個で発送するよりも送料を抑えられます。複数購入を促すために、割引を適用すると効果的です。

複数購入してもらいやすいジャンルには、次のようなものがあります。

まとめ買いしてもらいやすい商品の例
  • 消耗品
  • セット商品
  • コレクター向き商品 など

まとめて購入してくれるバイヤーにはクーポンを発行すれば、リピーターになってもらえることも期待できます。eBayのクーポンについては「eBayクーポン(coupon)とは?発行方法やせどりの売上を高める活用法も紹介」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

eBayクーポン(coupon)とは?発行方法やせどりの売上を高める活用法も紹介

eBayの送料の設定の流れ4ステップ

送料の設定方法によって、節約につながるちょっとしたコツがあります。ここでは、送料を設定する際の順序や押さえておくべきコツを解説します。

  • 発送・返送の方法、支払い方法を設定
  • アメリカの設定
  • アメリカ以外の設定
  • 発送除外国の設定

日本のフリマサイトとebayでは送料について大きく異なるので、まずは何をするのか知っておく必要があります。ひとつずつ見ていきましょう。

Step1. 発送・返送の方法、支払い方法を設定

まずはビジネスポリシーを設定してください。ビジネスポリシーとはeBayでビジネスをするうえで必要となる事前設定のことで、以下3つを設定する必要があります。

ビジネスポリシーでの設定項目
  1. Payment Policy(支払について)
  2. Return Policy(返品について)
  3. Shipping Policy(配送について

配送方法についてはeLogiで簡単にクーリエ(FedEx)を利用できるので使わない手はありません。初心者ならとくに、eBayが推奨しており早めに配達してくれるeLogiのExpeditedに設定しましょう。

参考:eBay|ポリシー設定とは

Step2. アメリカの設定

eBayのメインとなるマーケットはアメリカで、ユーザーの6割程度を占めています。そのため、アメリカを送料無料にするのが基本的なセオリーです。

商品価格には各手数料および送料を加味した金額を設定し、送料の箇所は無料にチェックしましょう。そうすることで、SEOにも有利になります。

発送期限は無在庫なら10日程度、有在庫は3〜5日程度が適しているでしょう。

送料を無料で出品したとしても、発送時にはセラーが送料を負担することになります。そのため、販売価格は発送時にかかる費用も考慮したうえで設定しましょう。

Step3. アメリカ以外の設定

アメリカ以外の国へ発送の際は、アメリカより送料が高い国なら差額を送料として設定しましょう。

例えば、アメリカへの送料が5,000円でヨーロッパが8,000円だとします。その場合、ヨーロッパへの送料は差額分の3,000円(=8,000-5,000円)に設定します。

ヨーロッパはチェック欄がひとまとめにされている場合があります。

発送する国を選択する際は送料が高い国が含まれているかもしれないので、クーリエ契約内容と送料をしっかりと確認しましょう。

アメリカ以外の国への送料を設定する際は「Will ship worldwide(全世界に発送します)」にしておきましょう。「送料を設定していないけど発送除外もしていない国」のバイヤーが閲覧すると、送料欄に英語で「送料に関してはセラーにコンタクトを取ってね!」 と表示されます。

また、送料が発生する場合は「Each additional」という設定にしておきましょう。複数購入してくれたバイヤーにダブルで送料がかからないための設定です。

Step4. 発送除外国の設定

最後に、発送除外国を設定してください。たとえば、以下のような国は除外をおすすめします。

発送除外国にした方がいい国の例
  • アフリカ、南米、中東(国内情勢が危うかったり、紛失が多すぎる)
  • ドイツ(LUCID包装登録が必要なのでできてなければ除外)
  • 日本(個人情報を盗まれる可能性がある)

国によっては、不安定な政治状況や物流インフラの未発達が運送コストを増大させ、ビジネスが成り立たなくなることがあります。私たちと同じ日本を除外にするのは、日本人セラーのリサーチに引っかかりにくくして、ライバルを増やさないためです。

最初はアメリカに絞って販売するのもおすすめです。そこから少しずつ発送する国を広げていけばいいでしょう。

ebayの送料は高いが適正に設定すれば利益を出せる

eBayで海外輸出を始めたら、最初のうちは送料の設定に戸惑い難しさを感じるかもしれませんが、覚えてしまえば簡単です。

高額な送料もアメリカの送料を無料にすることを基本に考えて価格設定をおこなうことで、作業が簡潔になります。また、メインターゲットとなるアメリカを送料無料にすることで、バイヤーに購入を促すことも期待できます。

なお、何も考えずに梱包・発送してしまうと送料が高くなり、利益を圧迫しかねません。そのため、適切なサイズに梱包し、送料が余計にかからないようにすることが大切です。

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