eBayの転売で違法になるケース11個を解説|安全に利益を出すためのポイントも紹介!

「eBayの転売は違法になることはあるの?」
「違法とみなされないために気をつけるべきことは?」
「安全に海外転売をして儲けたい!」

ebayの輸出せどりは合法的なビジネスには違いありませんが、一線を超えると違法になってしまうケースもあるので注意が必要です。「知らないうちに違反していた」では済まされないので、しっかり知識を持って輸出ビジネスに取り組みましょう。

そこで、本記事では、2,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下の内容について解説します。

この記事を読めばわかること
  • ebayの転売が違法と言われやすい理由
  • ebayの転売が実際に違法になるケース
  • ebayの転売で違法にならないために気をつけるポイント

違法とみなされると最悪の場合、以後の取引が完全に停止してしまう恐れがあります。知らないうちに違法行為をしていたといったことがないように、ぜひ最後までお読みください!

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ebayの転売が違法と言われやすい理由

転売ビジネスをする人の中には、マナーの悪い人が一定数います。トラブルが起こったことで転売自体が悪いイメージとなり、転売が違法であるという噂が先行してしまった結果でしょう。

しかし、転売自体は合法なビジネスです。一方で、やり方によっては違法と捉えられるケースがあるのも事実です。始める際には、関連する法律やプラットフォームの規約をしっかり把握しておきましょう。

違反してペナルティを受けてしまったら、ビジネスを継続できなくなる恐れがあります。

ebayの転売が実際に違法になるケース11選

eBayの転売で違法になってしまうケースを11個紹介します。違法と知らずに手を出してしまわないよう、目を通しておきましょう。

  1. 「直送」(ドロップシッピング)
  2. コピー品、偽物の販売
  3. 他セラーの商品画像を無断で転載してる
  4. 無在庫の仕入れに失敗して発送できない
  5. 売れた商品と違うものを発送してしまう
  6. アンダーバリューでの販売
  7. チケットの高額転売
  8. 販売に資格や許可証が必要な品目を売る
  9. 輸出入禁止の規制品目を売る
  10. eBayが独自に出品を禁止している商品を販売する
  11. 輸出入禁止の規制品目を売る

ひとつずつ解説します。

1. 「直送」(ドロップシッピング)

eBayでは、直送(ドロップシッピング)が禁止されています。直送とは、セラーがeBayで商品を出品し、購入があった場合に別のプラットフォームから商品を購入し、直接顧客に届ける仕組みのことです。

つまり、eBayは他の小売業者またはマーケットプレイスを介した販売を禁止しています。

しかし、すべての無在庫販売を禁止しているわけではありません。卸売業者から直接注文を履行する方法は、eBayで許可されています。

仕入れ方法の例違法かどうか
問屋からの取り寄せOK
Amazonやメルカリでの仕入れNG

直送(ドロップシッピング)が禁止されている主な理由は以下のようなトラブルを防ぎ、サービス水準を維持するためです。

直送することで起こり得るトラブルの例
  • 発送の遅延
  • 梱包品質が低下する
  • 返品手続きが複雑化する
  • 在庫状況や商品品質の管理が難しくなる など

無在庫販売を行う人はとくに、仕入れ元が直送しても問題ないことを入念に確認しておきましょう。

2. コピー品、偽物の販売

コピー品や偽物を販売してしまった場合、知的財産権の侵害で法律違反になります。

【処罰の内容】
偽物であると知りながら販売すると「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方
(商標法78条)
落札されなくても出品するだけで商標権の間接侵害。5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または両方(商標法78条の2)

参考:e-GOV

著作権侵害になる商品の例は、以下のとおりです。

著作権侵害になる商品の例
  • ブランド品のコピー
  • 海賊版DVDやCD
  • 個人がSNSに上げたイラストやデザイン など

参考:著作権

偽物と知らずに販売した場合でも処罰の対象になることがあるため、ブランド品を転売する際は真贋判定を念入りに行いましょう。

3. 他セラーの商品画像を無断で転載してる

他のセラーがアップしている画像を転載するのは違法になるため、必ず自分で用意しましょう。無在庫転売の場合は手元に商品がないため、自分でイメージ画像を作ったり、フリー素材を使ったりする必要があります。

バレないだろうと他のセラーが使っている画像を軽い気持ちで使用すると、eBayに報告されて出品が削除されてしまうことがあります。無断転載は立派な違反行為であり、セラーとバイヤーの信頼関係を損なう恐れがあることを、自覚しておきましょう。

4. 無在庫の仕入れに失敗して発送できない

無在庫販売は商品が手元にない状態で販売し、購入後に卸売業者から直送する形で行います。しかし、以下の理由で売れた商品が発送できない場合があります。

商品が発送できない
  • 在庫切れ
  • 仕入れ先が特定の国への発送を制限している場合
  • 仕入れた商品が破損していて次の仕入れまでに時間がかかりすぎる

売買契約締結後に商品を発送できなかった場合、債務不履行や詐欺罪になってしまう恐れがあります。

無在庫転売自体はeBayで禁止されていないものの、トラブルの原因になりかねません。無在庫転売は、確実に仕入れられると判断した商品だけにしましょう。

5. 売れた商品と違うものを発送してしまう

売れた商品と違うものを発送してしまった場合は売買契約違反になります。

無在庫販売の際は出品者が商品を目にすることなく発送が完了することも多いので、購入した物と異なる商品が買い手の手元に届くケースは一定数あります。

買い手から「商品が違う」と報告を受けたときにはしっかりと謝罪し、迅速に返品・返金の対応を行いましょう

6. アンダーバリューでの販売

アンダーバリューは脱税とみなされ、犯罪行為に当たるので決して行わないでください。買い手も売り手も処罰され、ペナルティを受けることになりかねません。

アンダーバリューとは、実際の購入金額よりも請求書(インボイス)の金額を低く申請することで本来よりも関税を抑える脱税方法です。

アンダーバリューはセラーとバイヤーが合意のもと故意に行うものなので、見つかった場合は言い逃れができません。

後々になって大きなペナルティを受けることがないように、関税は素直に支払いましょう。

7. チケットの高額転売

2019年に「チケット不正転売禁止法」が施行され、チケットが定価以上で販売できなくなりました。過去に転売ヤーがチケットを買い占め、一般の消費者が正規の値段でチケットを買いづらくなってしまう事態が起こったことが原因です。

最近では本人以外のチケットの使用を禁止し、入場時に身分証を確認されることも多くなっています。

なお、都合により急遽行けなくなった場合は、主催者やチケット販売会社が公式で行う「チケットトレードサービス」を利用しましょう。

参考:文化庁|チケット不正転売禁止法

8. 販売に資格や許可証が必要な品目を売る

販売するために資格や許可証が必要な商品を出品した場合も、違法になります。

商品によっては、資格や許可証がないと販売できない物がいくつかあります。販売に資格・許可が必要な物の例は、以下のとおりです。

資格がない人が販売してはいけないもの
  • 医薬品、動物用医薬品、医療機器
  • たばこ

医薬品は「薬機法違反」、酒類は「酒税法違反」、たばこは「たばこ事業法違反」に抵触します。

ちなみにプラットフォームによっては、販売するための資格や許可証を保有していれば出品が認められることもあります。しかし、eBayでは資格や許可証の有無に関係なく出品が禁じられているため、販売したい場合は別のプラットフォームを利用しましょう。

参考:eBay|出品禁止商品

9. 輸出入禁止の規制品目を売る

税関で輸出入を禁止されているのは、以下の品目です。

税関で禁止されている品目
  • 違法薬物
  • けん銃などの銃火器
  • 爆発物や火薬類
  • 貨幣紙幣や偽造カード
  • 著作権や特許権などを侵害するもの
  • 児童ポルノ など

日本で輸出がOKだったとしても、取引する相手国によって特殊な規制品目が定められている可能性もあるので、その都度確認しましょう

参考:関税|輸出入禁止・規制品目

10. eBayが独自に出品を禁止している商品を販売する

法律では売買が認められている品目であっても、eBayの規約で認められていない場合もあるため、確認しておく必要があります。eBayが独自に出品を禁止している品目の例は、以下のとおりです。

eBayが出品を禁止している商品
  • はく製や象牙など
  • 芸術品
  • 携帯電話のサービス契約
  • 古着
  • 使用済みの化粧品 など

販売を禁止している理由はさまざまあります。出品しようと考えていた商品が禁止リストに含まれていた場合、その理由を知りたければサイトで確認しましょう。

参考:eBay出品禁止品

知らずに販売してしまった場合、eBayからの警告が来てアカウント制限がかかる場合もあります。

11. 品薄商品の買い占め

品薄になっている商品を販売目的で大量に買い占め高値で売ることは、法律や条例で禁止されています。たとえば、マスクの大量買い占めなどが該当します。

禁止となる商品に付いては適宜変更されるため、法律を定期的に確認しておきましょう。

ebayの転売で違法にならないために気をつけるポイント5選

eBayの転売で違法にならないためのポイントを5つ紹介します。

  1. eBayのガイドラインに従う
  2. バイヤーの国の輸出入規則を事前に確認する
  3. 法律や規制に関する情報を定期的に確認する
  4. 関税で誤魔化さない
  5. 確定申告を行う

それぞれ解説します。

1. eBayのガイドラインに従う

「知らないうちに違法行為をしてしまっていた」ということにならないように、日々更新されるeBayのガイドラインをこまめにチェックしましょう。

eBayのガイドラインは定期的に情報が変更されているため「知らないうちに…」といった事態に陥るのは、決して珍しくありません。

また、eBayは基本的にバイヤー優位に考えられたシステムなので、ガイドラインの遵守がセラー自身を守ることにもつながるでしょう。

自覚なしにポリシー違反していることもあるため、自分に当てはまるものがないか、事例を参考にしてみるのもおすすめです。

参考:eBay|よくあるポリシー違反例

2. バイヤーの国の輸出入規則を事前に確認する

出品したい商品が特定の国の法律違反にならないか、確認してから出品をしましょう。たとえば、ヨーロッパでは動物福祉や環境保護の観点から毛皮や皮革製品の輸出入が禁止されています。

また、ヨーロッパに出品する際に「CEマーク」のついた日本製品の販売は、ヨーロッパ所在の認定代理人が必要になることがあります。

このように、発送先の国によって規則が異なるため、法律違反にならないためにも事前に確認しておきましょう。

3. 法律や規制に関する情報を定期的に確認する

日本だけでなく取引先となる国を含め、法律や規制に関しては常に最新の情報を把握しておきましょう。

法律の改正は知らないうちに行われていたり、新たな規制が追加されていたりなど、ニュースにならない規制変更もたくさんあります。そのため、自分から積極的に情報を得る習慣がとても大事になります。

4. 関税で誤魔化さない

関税で嘘の申告をすると脱税行為と判断され、処罰の対象になることがあります。

例えば個人輸入を小口輸入と申告するなど、申告する金額を安く設定した場合、国際税関法や輸出入関連法に違反することになります。

また、アンダーバリューのように購入者も関与していると見なされる場合は共謀罪も加算され、複数の刑事罰が科せられることもあるでしょう。

5. 確定申告を行う

eBay輸出で利益を上げるからには、確定申告を行いましょう。副業なら年間所得が20万円以上、専業は48万円を超えることが確定申告の基準になります。

確定申告をせず納税しなければ「脱税」になり、刑法による処罰対象です。

また、期限までに確定申告と納税ができなかったときは「無申告加算税」が発生してしまいます。

確定申告についてわからない場合は、税務署内にて申告相談を行っている場合があります。詳細は確定申告の時期である毎年2月16日~3月15日に、居住地の管轄税務署へお問い合わせください。

eBayで違法になるケースを避けて利益を出そう

eBayの輸出せどりは、正しい方法で取り組めば違法性を気にすることなく取り組めるビジネスです。しかし、知らないうちに法律に違反していたという事態が起こり得るので、最初に違反行為について知ることはとても重要です。

ルールを守って安全に輸出ビジネスを行い、利益を出していきましょう。

なお、eBayをはじめとする物販ビジネスに取り組んでいる人に向けて、物販ONE®代表のかずがLINEでお役立ち情報を発信しています。物販以外のビジネスに役立つマインドセットについても発信しているので、ぜひご登録ください!

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