「メルカリでせどり(転売)をやってみたいけど、禁止されているの?」
「禁止行為はどんなこと?」
「取り組むのであればどんなことに注意すればいいのか知りたい!」
メルカリでせどりに取り組むにあたり、そもそも禁止されているのかと疑問を抱いている人はいるでしょう。
メルカリではユーザー間の信頼を守るために、販売ルールが厳しく定められています。実際のところせどりは禁止されているわけではありません。しかし、ルール違反が発覚すると、警告やアカウント停止といったペナルティを科せられることもあります。
本記事では、4,000名を超える物販スクールを運営する物販ONE🄬代表のかずが、以下のテーマについて解説します。
- メルカリせどりの是非について
- メルカリせどりをする際の注意点
- メルカリせどりにおすすめの店舗
メルカリで副業を始めたい人や、すでに始めていてリスクが気になる人は、ぜひ最後までご覧ください。


メルカリはせどり自体は禁止していない

結論から言うと、メルカリはせどり自体を明確に禁止していません。また、せどりそのものは違法な行為でもありません。
せどりとは、商品を安く仕入れて、それに適正な利益を上乗せして販売する行為を指します。

古くからある古物商のビジネスモデルであり、小売業など世の中に広く浸透している他の多くの商売と同様の仕組みです!
また、以下の行為も広い意味では価値を付加して再販するせどりの一種です。
- 海外でしか手に入らない商品を輸入し、国内の消費者が購入しやすいようにして販売する
- 地方の特産品を都市部で販売する
適切な手順を踏んで行われるせどりは、消費者が欲しい商品を適正な価格で見つけやすくなるというメリットも提供する、正当な経済活動です。
せどりと転売の違い
せどりと聞くと、転売と混同されてネガティブなイメージを持たれることがあるものの、両者には違いがあります。
転売は、販売する目的で購入した商品を、さらに他の人に販売する行為全般を指す言葉です。限定品や入手困難なチケットなどを買い占め、不当に高い価格で売りつけるといった、社会的に問題視される行為も含まれます。

これが悪質な転売として批判される主な理由です。
一方でせどりは、継続的な商売として行われることを前提としています。
店舗やネットショップ、卸売業者など多様なルートから商品を仕入れ、市場の相場に基づいた「適正な価格」で販売し、利益を得ることを目指します。
もちろん、メルカリの規約や法律に違反するような方法での仕入れや販売は許されません。しかし、ルールを守って行う限りせどりは健全な商行為と言えます。
メルカリせどりで売れるもの
メルカリは多くのカテゴリーの商品が日々売買されており、せどりの対象となる商品も多岐にわたります。初心者でも比較的取り組みやすく、利益を出しやすいとされる人気のカテゴリーを以下にピックアップしてみました。
- 生活家電
- 服(アパレル)
- ゲーム・おもちゃ書籍
- 食品
- コスメ
- カメラ
- 生活雑貨・インテリア用品
上記はあくまで一例であり、さまざまな商品でせどりは可能です。極端な話、法律で規制されている物品でない限りは、すべての商品を取り扱えます。

市場のトレンドや需要をリサーチし、自分の得意な分野や興味のある分野から始めてみるのが良いでしょう!
メルカリせどりの禁止行為

メルカリで安全に取引を続けるためには、どのような行為が禁止されているのかを理解する必要があります。ここでは、特に注意すべき5つの禁止行為について解説します。
- 無在庫販売をしている
- チケットを高額販売している
- メルカリで出品できないものを出している
詳しく見ていきましょう。
1. 無在庫販売をしている
メルカリでは、手元に商品がない状態で出品する無在庫販売は明確に禁止されています。無在庫販売とは、出品者が商品を在庫として持たず、購入されてから仕入れて購入者に発送する手法です。
仕入れ先の在庫切れや価格変動により、商品が発送できないなどのトラブルが発生しやすく、購入者に多大な迷惑をかけるリスクがあります。
参考:手元にない商品の出品やECサイト等から直送すること(禁止されている行為・出品物)|メルカリガイド

メルカリは、手元にない商品の出品は規約違反となります。
どうしても無在庫販売を行いたいのであれば、eBayを活用しましょう。eBayでの無在庫転売については「ebayで無在庫販売はできる!5つの手順とメリット・注意点を紹介」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

2. チケットを高額販売している
チケットの転売は「チケット不正転売禁止法」という法律で禁止されています。興行主の許可を得ずに元の価格より高く転売すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、あるいはその両方が科されることがあります。
チケット不正転売禁止法の対象になるチケットには、以下3つの条件があります。
- 興行主の同意のない有償譲渡を禁止する旨が明記されているもの
- 興行の日時・場所、座席(または入場資格者)が指定されているもの
- 購入者または入場資格者の氏名と連絡先を確認する措置が講じられており、その旨が券面に記載されているもの

このため、メルカリでもチケットの出品は禁止されており、違反するとアカウントが停止される可能性もあります。
参考:チケット類(禁止されている出品物)|メルカリガイド
やむを得ず行けなくなった場合は、チケットの公式リセールサービスを利用しましょう。正規の方法ならトラブルも避けつつも、本当に行きたい人に譲ることができます。
3. メルカリで出品できないものを出している
メルカリでは、規約で禁止されている商品は出品できません。出品できない商品は多岐に渡り、禁止されているジャンルだけで35種類もあります。
禁止されている物品の一部を、以下に抜粋してみました。
- 偽ブランド品
- 小分けした化粧品
- 電子データ
- 医薬品、医療聴き
- 危険物に該当するもの
法律で規制されているものやトラブルに発展しやすい商品は、あらかじめ禁止されています。出品できない場合は、規制に引っかかっていないか確認しましょう。
メルカリせどりで禁止行為をした場合のペナルティ3選

メルカリせどりはルールを守れば問題なく取引できるものの、禁止行為に手を出してしまった場合はペナルティを科せられます。ここでは、禁止行為を行った場合に起こりうる代表的なペナルティを3つ解説します。
- 法令による罰則を受ける
- 売上金の没収・振込停止が起きる
- 無期限のアカウント停止処分を受ける
詳しく見ていきましょう。
1. 法令による罰則を受ける
メルカリの利用規約に違反する行為の中には、同時に日本の法律にも違反しているケースは少なくありません。その場合、メルカリからのペナルティとは別に、法律に基づいた罰金や懲役刑といった刑事罰を科せられる可能性があります。
法律違反はれっきとした犯罪行為であり、警察の捜査や法的措置の対象となるリスクがあることを認識しておきましょう。
2. 売上金の没収・振込停止が起きる
禁止行為がメルカリ事務局に発覚した場合、それまで得た売上金の振込が停止されたり、最悪の場合、アカウント内の売上金残高が没収されたりすることがあります。

出品していた商品データなどもなくなってしまうため、時間的な損失も生じます…
例えば、無在庫販売によって売上が順調に上がっていたとしても、規約違反が確認されれば、その売上金の振込申請は却下されかねません。
ルール違反は、せっかく時間と労力をかけて得た利益を一瞬で失うリスクと隣り合わせと覚えておきましょう。
3. 無期限のアカウント停止処分を受ける
禁止行為をすると利用規約に違反していると判断され、最悪の場合、アカウントが永久に停止されることがあります。

事実上、メルカリからの永久追放です…
違反の内容や悪質性によっては、事前の警告なしに、たった一度の違反で即座にアカウントが停止されるケースもあります。アカウントの停止に対して異議を申し立てても、必ずしも解除されるとは限りません。
アカウントを守るためにはメルカリのガイドラインを確認し、遵守しながら取引しましょう。
メルカリせどりは禁止されていないけど儲からないって本当?

メルカリでのせどりは禁止されていないため、取り組んでいる人は数多くいます。一方で「思ったように儲からない」「やめたほうがいい」という声も確かに聞かれます。
理由は、メルカリせどりは簡単に儲かるビジネスではない側面があるためです。メルカリ物販で儲からない原因を一部ピックアップしてみました。
- 商品のリサーチが甘い
- プロフィールや商品説明文が作り込まれていない
- 参入障壁が低くライバルが多い
- 顧客へのレスポンスが遅い など
着実に利益を出すためには、よく売れる商品を選んだりライバルの手法を参考にしたりと、やるべきことは数多くあるのが現実です。

やり方次第では十分に稼げますが「誰でも簡単に、楽して儲かる」ビジネスではありません!
また、ひとりですべてのポイントを完璧にできるようになるのは難しいものです。少しでも成果を上げるためには、知識やノウハウを身に着けることが大切です。
メルカリ物販で儲からない原因について詳しくは「メルカリ物販は儲からない?商品が売れない原因や利益を出すためのコツを詳しく解説!」の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

メルカリせどりにおすすめの仕入れ先

メルカリでのせどりが認められていると確証を得られたら、取り組もうと考える人は多いでしょう。一方で、メルカリに出品する商品をどこで仕入れればよいのかわからない人もいるかもしれません。
ここでは初心者でも比較的取り組みやすく、定番とされているおすすめの仕入れ先を3つ紹介します。
- リサイクルショップ
- ネットオークション
- 家電量販店
それぞれの特徴を理解し、自分に合った仕入れルートを開拓していきましょう。
1. リサイクルショップ
リサイクルショップでは、中古品や未使用品が手頃な価格で販売されていることがあります。ブランド品や限定商品といった希少価値の高い品もあり、利益を出しやすいのが魅力です。

実店舗で商品を直接手に取って状態を確認できるのもメリットです!
ジャンルごとに得意な店舗を見つけ、セール時期やワゴンセールなどを狙うことで、思わぬ掘り出し物に出会える可能性があります。値付けが甘い商品を見つける「宝探し」の感覚も、リサイクルショップ仕入れの魅力と言えるでしょう。
リサイクルショップでの仕入れについては「リサイクルショップせどりとは?おすすめの仕入れ先や商品ジャンルを解説」の記事で詳細を解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

2. ネットオークション
ネットオークションは、オークション形式ならではの価格変動により、時には市場相場よりもかなり安く商品を落札できるチャンスがあります。
個人の不用品がまとめ売りされているケースや、業者の在庫処分品などは狙い目です。

これらを安く仕入れてメルカリで個別に販売することで、大きな利益を生む可能性があります。
ただし、実物を確認できないため状態不良の物品を仕入れるリスクがあります。また、送料負担や他の入札者との競争がある点にも留意しないと、苦労するでしょう。
リサーチ力と相場観を磨けば、効率的な仕入れが可能です。
3. 家電量販店
家電量販店では、在庫整理や型落ちモデルが割引されていることが多く、未使用の家電を安く仕入れるチャンスがあります。小型の家電やスマホ関連グッズなどは需要が高く、メルカリでの販売にも向いています。
また、店舗独自のセールや限定キャンペーンをうまく活用すれば、仕入れ価格をさらに下げることも可能です。

廃盤になる商品や限定パッケージ品などは、後々メルカリでプレミア価格が付くこともあるくらいです!
お得な情報は、チラシや公式アプリをチェックすることで簡単に手に入ります。
メルカリせどりは禁止ではない!アカウント停止を避けて効率よく稼ごう

メルカリせどりは禁止ではありませんが、メルカリの規定に従って販売する必要があります。もし違反してしまうと、アカウント停止になる可能性がある点には注意が必要です。
また、メルカリの規約の中には、法律で定められているものも数多く存在します。法律違反とみなされてしまうと刑事罰を科せられ、今後の生活に大きな支障を及ぼしかねません。
メルカリせどりに取り組む際は法律の理解に努めつつ、メルカリの規約を確認してから取り組みましょう。
物販ONEⓇ代表のかずは、せどりに取り組んでいる人に向けてお役立ち情報をまとめたPDFをプレゼントしているので、成果を上げたい人はぜひお受け取りください!


物販ONE講師の木村ゆうこです!
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